有限会社 岡崎

天草 活海老

カテゴリー別アーカイブ: 日記

年末のご注文について

お歳暮や年末年始用の集荷が最盛期を迎えております。
今年も沢山のご注文をいただき、誠にありがとうございます。

連絡が遅くなってしまったのですが、25日以降にお届けを希望される分に関しましては、
すでに弊社で出荷可能な数の限界に達しましたので、注文を閉め切らせていただきます。
注文をご検討いただいている方々、大変申し訳ございません。
また機会がございましたらよろしくお願いたします。

日記

海老の都合

かなり、久しぶりの更新となってしまいました(^^;


今年の4月、弊社では1つ池を作りました。と言っても、縦10m×横10mのかなり小さいものですけど。
この池は、卵を持った海老を飼ったり、交尾をさせ卵を持ってもらうために使います。

このような施設を作ろうと思ったきっかけは、昨年の夏の猛暑でした。
昨年の夏は猛暑の上、なかなか雨が降りませんでした。そのため、養殖池の水温は30℃を下回る日が少なく(貯め水のため、外海水より水温は上がる)、海老にとってかなり過酷な環境でした。

9月上旬、翌年の夏に出荷するための海老の孵化に取りかからなければならないのですが、そんな過酷な環境が影響したのか産んでくれた卵は孵化することがありませんでした。結局、自分のところの海老で孵化することを諦め天然の海老を買い付け孵化を行いました。


「安定した孵化を行うためには、親海老に良い環境を提供できる場所が必要だ!」
そう考えたため、この池を作りました。


完成したのは4月。早速5月の下旬には、この冬に出荷する海老の孵化のための親海老を飼ったのですが無事にたくさんの卵を産んでくれました。

そして、8月の中旬から昨年苦戦した翌年の夏に出荷する海老の孵化のための親海老をこの池で飼い始めました。
案の定、今年も暑い日が続き養殖池の水温は高い状態でした。

しかしこの池は小さなため、全体の水の入れ替えが可能。全体の水を替えることで水温の上昇も防ぐことができ汚れた水も排出できるので、海老にとって良い環境を作ることができました(できたというか、そう思うという方が正しいかも)。


つい5日前、忙しさもひと段落し孵化に取りかかれそうになったため、親海老を回収し卵を産ませることに。
しかし、回収した海老たちは既に卵を産み終えた状態。。
ここ最近、朝晩が涼しくなり水温も下がりました。良い環境で卵が成熟し、水温が下がったことで放卵したのでしょう。。確かに海老にとって丁度良い水温だもんね、、良い環境を見計らって卵を産むのは生物の本能だよね。。良い環境を作ったのが仇になった(- -;


そんなわけで、今は、出荷する海老の中から卵を持った海老を必死に探して確保しているところです(^^;
まあ、施設を作ったからといっても最終的には卵を産むのは海老の都合なので、この施設の環境下で「どのタイミングで海老は卵を産もうとするのか?」を研究する必要があるなと。ただ、そのタイミングを研究するにもこの季節は1年後にしかやってこないので、今年の失敗を忘れないようにしないと!
この先30年、この作業をするとしてもたった30回しかチャンスがないわけなので、1回1回を大切しないといけないですし、下手したら正解が見つけられないこともあるのでちょっと怖い(^^;


ちなみに、この池を作った目的は「安定して海老の卵を確保するため」の他にもう一つあります。
それは、養殖の海老を使った継代飼育による問題点の解消です。

まあ、これは科学的に実証されているわけではないのですが、養殖海老で何代も孵化をしていくと取り上げに使う籠に入らないという現象が起こるようです。ここ数年、弊社でもそう感じることがありますし、周りの業者からも同じ声を聞きます。
籠に入ってくれないと間引くことができず、海老が大きく成長できなかったり、過密な状態になり大量に死んでしまうなどの問題が出てきます。

そのため、この池を使って養殖海老と天然の海老を交尾させ、天然の海老を混ぜていくことでその現象を改善できないかと考えています。まあ、これも海老の都合なので人間が考えたようにうまく改善できるかわかりませんが(^^;



親海老を飼う施設
親海老を飼う施設
日記

良い海老を作るモチベーション

2015 海老ツアー

先週の土曜日(8/1)、福岡から弊社の養殖場を見学に来てくれた方々との1枚。
私が手に持っているのは、このために作成してくれた旅のしおり(笑)
(写真に関する補足:うちの父親は、海老の送り出しのため写真には写ってません。麦わら帽子を被った人は弊社の従業員ではありません。)
私、海老の養殖をする前は福岡でWebデザイナーをやっていました。
ここに写っているのは、その時に知り合った人達。
友達というとおこがましいですが、尊敬する先輩とか一緒にイベントやった仲間とか、そんな人達です。

はるばる天草まで来て、天草の中でも特に辺鄙なところに、しかも海老の養殖場を見学にくるとか常軌を逸した行動だと思います(笑)
しかも、3年連続。
福岡から天草に帰って来て3年になるので、毎年ってことです。感謝!
(毎年メンバーは変わっていて、ここに写っていない人達もたくさん)

養殖場を案内したり、生きている海老を触ってもらったり。
私にとっては日常のことなので、毎年「これでいいのか?興味沸くかな?」と疑心暗鬼の中で案内したりしているのですが、見学に来てくれたみんなにとっては新鮮なようで驚いてくれたり楽しんでくれたり質問してくれたり。
このイベントは、そんなみんなの姿をみることで自分の働いている環境を新鮮に捉え直す機会になっております。そして、それらは仕事に新しいアイデアを与えてくれることもしばしば。

見学の後は、みんなでBBQをします。
もちろん、うちの海老も使って。

BBQでみんなに「美味い!」って言ってもらえることは、良い海老を作るモチベーションになっています。
弊社は生産業者なので主な取引先は市場ですし、個人への販売も行っておりますが食べる時に居合わせることはまずありません。
海老を食べている人の笑顔を見たり、楽しそうな雰囲気の中にいると「海老作っていて良かったな〜」と素直に思えます。
しかも、それが自分にとってかけがえのない人だとなおさらです。

商売なので、もっとたくさんの人に海老を食べてもらいたいな〜という気持ちを持ちながら仕事に取り組んでいるわけです。
けど、来てくれる人たちと話したり一緒に海老を食べたりしていると、まずはこの人たちに「美味しい」と言ってもらえるように、そしてこれまで以上に美味しいと言ってもらえるような海老を作ってやるぞー!!と思えるんですよね〜。

そして、美味しい海老を提供するだけじゃなくて、楽しい体験(海老を食べるのは楽しい!と思ってもらえるような)も提供できる業者になるための取り組みをやっていきたいと思うようになりました。

ということで、弊社の海老作りは、わざわざ養殖池を見学に来てくれる方々にたくさんのものをいただいて成り立っています。ってことです。

ただし、一般の方の見学は受け付けておりませんので、ご了承くださいm(__)m

最後に、BBQでアヒージョを作ってみたのですが、凄くオススメです!
これから、BBQをやる予定がある方、海老を買ってアヒージョでお酒を飲むというのはどうでしょう?楽しい時間になると思いますよ!!

日記

この1〜2ヶ月

久しぶりの更新になります(^^;
ここ1〜2ヶ月くらいの話を書こうと思います。

今年の梅雨は本当によく雨が降りました。6月で晴れた日(1日晴れた日)はたった3日だったらしいです。。
そんな中、弊社では今年の冬に出荷するための稚海老の生産(孵化させて養殖池に移せる大きさまで育てる)をしていました。

稚海老の生産は昨年から取り組み始めました。
昨年は、弊社の分だけでなく他社に売る分まで作ることができたのですが、今年はこの雨のせいで凄く、スゴーく苦戦いたしました。と言うか惨敗でした。。。
結果から書くと、目標を最低100万匹としていたのですが、実際は10万匹しかできませんでした。。足りない分は他社から購入したので冬の出荷分に影響は無いのですが、まさか10分の1しかできないとは。。

稚海老の生産は、養殖している海老よりも水温やプランクトンの状態で簡単に死んでしまうので凄く気を使います。
そんな稚海老の生産の作業の中でも特に難しい時期が2つあります。

まず1つは卵を産ませることです。
そもそも卵を持った海老を探すのに結構苦労します。
今年は、鹿児島の奄美にある大島くるまえび養殖場と鹿児島の甑島にある丸博水産(株)から卵を持った海老をいただきました。今年は、この時期の海老は市場で凄く高い値段がついていたのですが良心的な値段で譲っていただきました。本当に感謝です。
あと、大雨で何度か作り直すことになった時は、弊社の夏に出荷するものを使いました。
天然海老という選択肢もあるのですが、ウイルスに感染している可能性が養殖した海老よりも高いので、できるだけ使いたくなかったので今回は養殖海老のみを使いました。

卵を持った海老というのは、こういう感じです↓

卵を持った海老

背中に黒っぽく見えるのが卵です。
ちなみに、卵は臭みがあるので食べるのはオススメいたしません(^^;

卵を持った海老でも産まずに徐々に体に吸収される場合があるので、片目を焼き切って 卵の成熟を抑制するホルモンを出さないようにします。うまく処理焼き切らないと、産む前に死んでしまいます。

眼柄処理

この処理を施したあとは、できるだけ暗い環境で水温を高めにしてあげて生まれることを祈るのみ。卵を持ったからといって必ず産むわけではないところがもどかしいところです。

産んでくれた卵(たいぶ見にくいですけど、黒いところが卵です)はこちら↓

海老の卵

卵は水槽に移して1日くらいで孵化します。
ちなみに、孵化したばかりの海老は、海老の姿をしていません。
普段目にする海老の姿になるまでに、卵から4度変態します(卵→ノープリウス→ゾエア→ミシス→ポストラーバ。それぞれの姿をお見せしたいところですが、小さくて写真がうまく撮れなかったので残念)。
ミシスあたりから海老っぽく見えてきて、ポストラーバでようやく海老らしくなります。

そして、この変態する過程で1番難しい時期がゾエア期です。
水温、プランクトンの量(ph値)・種類に気を配らないと、すぐに死んでしまいます。

弊社の稚海老を作る施設には屋根がありません。
このゾエア期に1時間に数十ミリという大雨が水槽に入ってしまうと、ph値が急激に下がるで死んでしまいます。これで2度、大量死させてしまい作り直すことに。

雨を水槽に入れないようにするために、ブルーシートを張ったのですけど…
雨水が溜まらずにスムーズに流れるようにブルーシートを張るっていうのはなかなか難しいもので、大雨が降るとどこかで水が貯まり始め、それを手動で汲み出す作業の日々。。。
うちの一家は、この作業の疲れを未だに引きずっております。。


そして、ようやく水が溜まらない貼り方ができた!とホッとして作り直すことにしたら…
今度は、水にプランクトンが湧かずにゾエア死ぬ。。。
ブルーシートが、予想以上に日光を遮ってしまったようでした。

太陽が出た時にブルーシートを外すなどしていたら徐々にプランクトンが湧いて一安心と思ったのに、死ぬのが止まらない。。。
顕微鏡で水を見てみることに。湧いたプランクトンの大きさだとゾエアでは食べられないことが判明。。湧くプランクトンの種類にも気を配らないといけないんですね…orz
この時は、養殖池の水にちょうど良いプランクトンが湧いていたので、それを入れたり、餌をやる回数を多くしたりで乗り切りました。

そんな感じで、惨敗な今年の稚海老生産ですが、終わってみると悪くないと思いました。
それは、死んでしまう原因を知ることができたことです。
死んだ原因への対策を万全にすることは、これからの稚海老生産を安定させる第一歩だと思います。きっと、昨年のように大きな問題がなかったら進歩することがなかったと思うので、今年は惨敗でOKってことで!
8月の終わりくらいからは、来年の夏に出荷するための稚海老を作る予定なので、対策をしっかりして臨もうと思います。

泳ぐ稚海老

兎にも角にも、まずは施設に屋根をつける!!屋根って重要です(笑)!!

日記

水車とは

たぶん一般的に水車といったら下の写真のような木製のものを思い浮かべると思います。

一般的な水車

でも、海老の養殖の水車はこういうもの↓

海老養殖池の水車

モーター付きで金属で、こいつで養殖池に水流を作ります。
海老の成長に合わせて稼働する台数を増やしていきます。

ここ数日の晴天のおかげで水温が上がってきたので
海老もどんどん成長していきます。

なので、水車を追加で数台稼働しようとしました。
そしたら、、、

鳥の巣

水車の電源装置があるボックスに何やらゴミの固まりが。。。
池を干し上げて以降、ボックスは開けてないのに。。。

よく見てみると、これ、鳥の巣だったんです。

小鳥たち

黄色いくちばしの小鳥たちが寝てる。
これだと水車の電源入れれないので、この場所の水車の稼働はもう少し見送ることに。

それにしても、閉め切っていたボックスによく作れたもんだなと感心しました。
たぶん、ケーブルを通している穴があるから、そこから入ってせっせと作ったのでしょう。
ケーブルの穴は大きくないから、小柄な鳥なんだろうなと。
ここだったらそうそう外敵に襲われることはないし雨風も凌げるから
子育てには最高の環境だよな〜。

ただ、この稼働を見送った場所の水車は、全体の水の流れを考えると重要な位置のものだったりするので、「早く大きな〜れ!!!」って本気で祈るばかりです。
家主がそんなこと思ってたら、あくびをする小鳥。。。

あくびをする小鳥

まったく、、この子達にはかなわんな〜(苦笑)

日記

他社頼り神頼み…

よく考えるとWebサイトで紹介していなかったのですが(^^;
弊社には、養殖池が3つあります。

会社概要ページの写真にある“飼育する”の養殖池以外に2つ、小さめのものがあります。
それらでは、少しずつ時期の異なる海老を養殖しています。
また、それらは一時的に弊社以外の海老養殖業者の海老を飼っていたりします。

決して養殖池を貸し出す事業?をやっているわけではありません。
いつも協力していただいている同業者に少しでも恩返しするためです。

うちのような小さな養殖業者は、他社の協力がなければ成り立ちません。
養殖池の掃除や出荷の量が多い時など、どうしても人手が必要な時に手伝いに来てくれる同業者がいます。
弊社は従業員がそれなりに高齢なので、ホントに助かっています。

そのようにお世話になっている業者の海老を弊社で預かり、1ヶ月ほど育てます。
預かるのは生まれて1ヶ月ほどの稚エビです。
弊社の養殖池は、山で囲まれているのと面している海の海水温が高めなので池の水温が比較的温かい(その業者より)のです。
稚エビの状態だと、水温が1、2℃違うと生育に差が出ます。
少しでも高い水温で育て、本格的に温かくなった5月半ばにその業者さんの養殖池に移すという流れです。

ということで、去る4/14にその同業者の稚エビを小さめの養殖池に入れました。
弊社用の稚エビを移す時もそうだったのですが、移す前の養殖池にはお神酒を少々。

お神酒

自然には、人間ではコントロールできないことがたくさんですからね。
神様にそこの所はお願いします!ということで(笑)

ただ、ここ数日は天気が安定しなかったり寒かったりで…。
もう少し高い酒をくれ!ってことなんですかね。。。
海老がちゃんと育ってくれたら検討します。

日記

夏の出荷に向けて

だいぶ、更新を怠っており申し訳ございません。。

更新を怠っていたこの期間、今年の夏に出荷する海老のために養殖池の掃除を行っておりました。
いったん水を抜いてしまい、ゴミを取除き、砂を耕し日光を当てる。
夏に出荷する海老を迎え入れるための大切な作業です。

 砂を耕す

砂を耕す風景(重機を使って深い部分まで耕します)

 

砂に日光を当てる

砂に日光に当てます(日光に当てることで、殺菌の作用があります)

 

これらの作業を経て、3/31に夏に出荷する海老を養殖池に移しました。
順調にいけば、5月下旬もしくは6月上旬から間引きのため、出荷を始める予定です。
6月下旬くらいからは、しっかりと大きくなった海老をお届けできますので
お気軽にお問い合わせください。

養殖池

日記

水槽で観察中

この秋に孵化させたエビを水槽で飼って観察することにしました。
長年、車海老を養殖しているのですが養殖池に入れてからの水中の行動を見る機会がなかったので(^^;

孵化したエビは、育てて出荷するだけではなく、より良い車エビを生産するための研究にも使っていきます。

動画はそんな絶賛観察中の稚エビさんの餌を食べるシーン。
まだエビに色がついてなくて、周りと同化して見にくいですが(^^;
基本的に車海老は、夜行性で昼は砂に潜って寝ているんですけど、小さなうちは昼でも泳ぎ回ったり餌を食べたりします。
こういうシーンを見るとより愛着が湧いてくるもんです。

日記